網膜剥離(裂孔原性網膜剥離)の硝子体手術 山王台病院付属眼科内科クリニック
裂孔原性網膜剥離は、加齢や外傷、生まれ持った目の脆弱性などをもとに網膜に穴が開いて、手術をしない場合はほぼ全例が失明に至る重大な疾患です。
手術方法はいくつかありますが、もっとも標準的な術式である、硝子体手術(直接眼内に器械をいれて行う手術)を掲載します。
網膜を引っ張る硝子体をできる限り除去して、空気を入れて網膜を押し付け、レーザー治療による熱凝固(治療後の癒着)によって網膜を接着させます。
局所麻酔で通常30分程度の手術です。50~60歳以上では白内障手術(5分)を同時に行います。
近年は非常に小さな傷(27ゲージ・0.4mm)で手術をするため、安全性も向上し、術後に白目が赤くなることも稀になっています。
手術後は数日~10日程度のうつ伏せ・安静が必要になるため、可能であれば入院が望ましと考えますが、外来手術も可能です。