陳旧性アキレス腱断裂の治療
臨床研修医用: 陳旧性アキレス腱断裂の多くは, 諸事情にて患者様本人が気づいていないか, 陳旧例として諦めて放置される事により起こります. 放置されますと, 1年半は歩行困難が強く, 10年経つと個人差はありますが, 小走り程度はできるようです. ただ, その間の日常生活に多大な支障を認め, 適切な治療を行うことが重要です. 自分の状態を上手く表現できない患者様もおられますので画像所見だけに頼らず, しっかり診察することが大切です. また, 断端間の瘢痕形成は, 個人差が大きい事が陳旧例の手術時に実感することから, 新鮮アキレス腱断裂に対する保存的治療の場合, 何週から可動域訓練、何週から全荷重と一律に決めつけるのは問題があるかも分かりません。