心電図がない時のDCM
頻脈にて心エコー依頼
プローブを当てた瞬間、でかい、動いていない
一見して、DCMと思われる症例です。
久しぶりにEF10%前後の壁運動なのですが、この日の出勤場所はエコーに心電図電極がついていないクリニックです。
数カ所行っているクリニックの中に2箇所ほど心電図電極がない施設があります。ある程度の壁運動があれば、心電図を頼りにしなくても収縮期と拡張期はわかりますが、10%前後では厳しい。
こんな時は、シネメモリを使いM弁の閉じる瞬間と開く瞬間に合わせて画像を止めてEF測定するしかないのですが、Bモードならまだなんとかなりますが、若干奇異性運動も伴っていたのでMモードは大変苦労します。
Bモードの方でM弁の閉じる時中隔と後壁がどの様に動いているのか、
つまりM弁の閉じている時に画面上で中隔が下がるのか上がるのかを見てMモードの中隔の位置を考えるしかありません。