ナボット嚢胞(Nabothian cyst)
子宮頸部の移行帯(transformation zone)に生じる頻度の高い良性嚢胞。
頚管腺開口部が扁平上皮で覆われる結果生じる貯留嚢胞のこと。
充実性部分を伴わない境界明瞭な類円形嚢胞を呈する。
核異型や核分裂像は認めない。
鑑別は、悪性腺腫、頚管過形成。画像では鑑別できないこともある。
ナボット嚢胞の画像診断
数mm-1cm大で、しばしば多発する。
多発している場合は、嚢胞間に正常頸部間質が確認できる。
T1WIで低信号-高信号、T2WIで高信号を呈する。造影効果はない。