たまプラーザやまぐち眼科
DoctorLv2
Japan
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後嚢破損(白内障手術合併症)眼内レンズ(アイハンス)嚢内固定
12:51
後嚢破損(白内障手術合併症)眼内レンズ(アイハンス)嚢内固定
白内障手術の合併症である後嚢破損を起こした手術の動画です。 水晶体の袋(水晶体嚢)の後面である後嚢に何らかの原因で破損が生じた状態が後嚢破損(破嚢・PCR)です。 後嚢破損が生じると、一番、問題になるのは、眼内レンズを水晶体嚢の中に入れることが難しくなり多焦点レンズやトーリックレンズ(乱視矯正用レンズ)が使えなくなってしまうことです。また、白内障の濁りを取り切る前に後嚢破損が起こると白内障の濁りが硝子体側に落ち込み飛蚊症や炎症の原因になることや、硝子体が眼の前のスペースに出てくるため(硝子体脱出)、硝子体をハサミや硝子体カッター(A-Vit)という器具を使用し、出てきた硝子体を切除する必要があります。 今回の症例では、白内障の濁り(核)の超音波破砕吸引の操作中に後嚢が不意に浮かび上がり、吸引してしまったために、後嚢の破損を生じてしまいました。硝子体脱出が起こったので水晶体皮質(白内障の柔らかい濁り)や脱出した硝子体はA-Vitで切除吸引し、破損した後嚢の状態もよく、使用予定の眼内レンズもアイハンスだったため、水晶体嚢の中にレンズを挿入固定(嚢内固定)し、時間は20分ほどかかってしまいましたが結果的には予定の手術を行うことができました。後嚢の破損の状態にもよりますが、通常、後嚢破損が起こると、嚢内固定が難しく、水晶体嚢の前面(前嚢)と虹彩(茶目)の間にレンズを挿入固定する”嚢外固定”という方法を取らねばならなくなります。この嚢外固定に使うレンズは”3ピースレンズ”というレンズの本体の部分と支えの部分が別の素材でできているレンズを使う必要があり、単純な単焦点レンズは問題ありませんが、今、主に使われている多焦点レンズやトーリックレンズには3ピースレンズはないので(多焦点レンズでは2焦点タイプであることはありますが)、当初の予定のレンズから変更を余儀なくされる場合もあります。また、眼内レンズの度数計算は嚢内固定されることが前提で、嚢外固定になると、同じレンズ度数でも近視化するため、それを考慮せねばならず、若干、計算の精度が落ち、度数が予定よりもズレる可能性があるかと思います。
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#白内障手術 再眼内レンズ交換 50代男性 (Tridiff→)PanOptix→Tridiff
24:36
再眼内レンズ交換 50代男性 (Tridiff→)PanOptix→Tridiff
2021年5月に他院で両眼の白内障手術を受け、海外輸入多焦点眼内レンズ(Tridiff)を入れてもらいましたが、遠視ズレのため近方が見えにくく、6月に当院で右眼を国内承認多焦点レンズ(PanOptix)に入れ換えを行いました。遠視ズレも改善され、近方30cm視力も1.0まで改善し不自由さはかなり解消されました。しかし、『見えるけれど、なんとなく見えにくい。前のレンズの方がクリアに見えていた。』と感じ、しばらく様子を見ていましたが、その感覚はかわらず、元々のTridiffで度数を変えて入れ換えをして欲しいと希望があり、前回の入れ換えからちょうど1年後に再度の入れ換えを行いました。 手術では、レンズの取り出し自体は難しくありませんでしたが、新たなレンズを入れる際に苦労し時間がかかってしまいました。レンズを入れる水晶体の袋(水晶体嚢)は術後に硬くなってくるので、プレート型のレンズで全体の大きさとしては大きいTridiffは水晶体嚢の中に入りにくく、I C Lの手術で使うフックを使って入れることができました。 複数回のレンズ交換では、手術の侵襲によってレンズの位置(深さ)が変わることがあり、度数計算がズレてしまうこともあるのですが、今回は計算も予定通りで近くも見えるし、前のクリアさも戻ったと喜んでくださいました。 眼内レンズ交換は必ずしも思ったような結果にならないこともあり、それが複数回になると更にリスクが増してしまうと思っていますが、今回はよい結果を得られてよかったです。
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5歳女児デルモイドシスト摘出
14:39
5歳女児デルモイドシスト摘出
5歳女児デルモイドシスト摘出術 ※手術動画 生まれた直後から右眼の外側に皮膚の膨隆があり、近医で診てもらい、『悪いものではない、いずれなくなる』と言われ、様子を見ていましたが、しこりが徐々に大きくなるような気がするため、お母さまよりご希望があり、摘出手術をさせていただいた時の手術動画です。 小さなお子さんでは全身麻酔での手術が一般的かもしれませんが、当院では鎮静剤の内服と笑気麻酔を使った上で、局所麻酔の注射をして手術を行っております。強い鎮静ではないので(その分、呼吸が弱くなったり、眠り過ぎてしまうこともありません)、全く寝てしまうことは少なく、今回も意識がある状態で、おしゃべりをしながら手術を行っています。 手術では、皮膚を切開し、腫瘤を可及的に鈍的剥離、摘出し、皮膚縫合を行って終了しました。この動画は編集していますが、全手術時間は約30分で、最後に皮膚を縫う時に少し痛みがあり泣いてしまいましたが、ほぼ泣かずに手術を頑張ってくれました。 摘出した腫瘤は皮膜に包まれた黄色の内容で中に毛髪成分もあり、『デルモイドシスト(皮様嚢腫)』と思われました。通常、自然には治りませんし、あまり大きくなってしまうと傷口も大きくなりますので、これくらいの時期に手術できてよかったのではと思います。
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#白内障手術 3焦点レンズPanOptix使用症例
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角膜混濁#白内障手術 (ライトガイド使用)
21:28
角膜混濁白内障手術(ライトガイド使用)
角膜の混濁(濁り)の強い患者さまの白内障手術動画です。 角膜の混濁と白内障があり視力が下がっている場合、これだけ角膜の濁りが強いと、角膜の影響によるところが大きいと予想され、白内障の濁りを取り除いても視力の改善はあまり期待できないと思われます。ただ、このまま白内障の濁りが進行すると、更なる視力低下を招き、その時点で白内障の手術をするとなると、角膜の濁りで視認性が低下している悪条件の中で進行した白内障の手術をすることになり、かなり難易度もリスクも高い手術になってしまう可能性が高いと考えられます。 もちろん、このような角膜の濁りがあり、視力の改善があまり望めず、難易度もリスクもそれなりに高い手術はすべきではないという考えもあると思いますし、むしろ、その考えの方が普通かもしれません。ただ、今回の患者さまは、今後、もっと見えにくくなってしまう可能性があるのならば、それを少しでも防ぎたいと手術をご希望されました。 手術は角膜の濁りのせいで目の中が見えにくいため、水晶体の表面を切り取る前嚢切開時には青い液体の薬剤(ブリリアントブルーG;B B G)で染色して見やすくしています。その後に、水晶体の袋(水晶体嚢)と水晶体の濁りの間を水で分離させるハイドロダイセクションという操作を行うと、更に見え方が悪くなり、超音波で水晶体の硬い部分(核)を破砕吸引する操作がしにくくなるため、硝子体手術用の照明(ライトガイド)で眼の中を照らしながら、白内障の濁りを取り除きました。この時に水晶体の袋を傷つけてしまう(後嚢破損)と、白内障の濁りが眼の奥のスペースに落ち込んでしまい(核落下)、硝子体手術(おそらく内視鏡も)が必要になるため、慎重な操作が必要です。 手術は無事、問題なく終わりましたが、時間は通常の手術より長めで20分くらいかかりました。術後の経過もしばらくは角膜の炎症が強く出たため、術前よりも視力は下がった時期もありましたが、数ヶ月の経過で『手術する前よりも見やすくなった』と患者さまからもおっしゃっていただき、手術してよかったと思いました。
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眼内レンズ偏位修正(PanOptix toric)
10:19
眼内レンズ偏位修正(PanOptix toric)
他院で白内障手術後の眼内レンズ交換を行った53歳男性の患者さまが『見えにくい』と来院されました。最初、レンティスコンフォートを近めに合わせて入れたそうですが、コミュニケーションエラーで想像以上に近くしか見えず、3焦点多焦点レンズのPanOptixに入れ換えてもらったそうです。しかし、レンズを入れる水晶体の袋(水晶体嚢)の癒着があったために、レンズの支えが十分に伸びず、レンズの中心が眼の中心とずれ、更に前後方向に傾いた状態です。こうなると、レンズを斜めから見るような感じで、視力検査上ではある程度、良好な結果が出ても、なんとも言えない見えにくさを感じてしまうことがあります。このレンズのズレ、傾きは多焦点レンズ、特に乱視を矯正するトーリックレンズでは特に悪い影響が出ると感じています。通常の白内障手術でもですが、特に眼内レンズの入れ換え時は、水晶体嚢の癒着でレンズの良好な中心固定が得られないと思われる場合は、多焦点レンズやトーリックレンズの使用は控えるべきと考えています。(無理にこういったレンズを使うと、かえってよくない結果を招いてしまします) 約2ヶ月前に行われた前の先生のレンズの入れ換えの手術では、水晶体嚢の癒着が剥がせなかったそうですが、今回の手術では、まずその癒着を剥がせるかトライしてみて、レンズをよい位置に修正できれば、それでいったん終了、もし、癒着が剥がせない場合は、レンズを中心固定が若干悪くても影響が出にくい単焦点レンズに入れ換えましょうというプランで手術を始めましたが、癒着がうまく剥がせてレンズも良好な中心固定が得られたので、レンズの位置修正の手術になりました。 眼内レンズ交換の手術はレンズと水晶体嚢との癒着や水晶体嚢同士の癒着の程度は個人差があり、不確定要素も強いので、術中の状態によって、使えるレンズは変わってくるので、その判断はとても大切だと思っていますし、術前には予想できる範囲で色々なパターンを患者さまと想定し、打ち合わせをしておくことが肝心だと思っています。
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レンティスからレンティスへの眼内レンズ交換(#白内障術後 3ヶ月)
13:33
レンティスからレンティスへの眼内レンズ交換(白内障術後3ヶ月)
初回白内障手術後3ヶ月でレンティスからレンティスへ度数変更目的の眼内レンズ交換(入れ換え)の手術動画です。 当院で白内障手術を行いましたが、ピントを少し近めにしたいという希望で-1D(遠方が1mに合う度数)を狙ったところ、ほぼ計算通りでしたが、『やっぱり遠くが見えにくい』ということでレンズの入れ換えをすることになりました。 手術後、希望の見え方でなかった場合、個人的には少し時間が経ってから入れ換えをするべきと考えています。術後すぐに入れ換えを希望される方もいらっしゃいますが、しばらくは見え方が変化する場合もあり、特にレンティスは術後1ヶ月くらい不安定な印象があります。僕は術後1〜2ヶ月は様子をみて、それでも、その見え方が辛い場合は、その時点で入れ換え手術を予定するようにしています。今回はレンティスでしたが、多焦点レンズの見えにくさも時間が経つと段々と見やすくなったり、ハローグレアの不快な見え方も慣れてくることもあるため、すぐに判断せずに時間をかけて判断することは大切かと思います。 患者さんから『時間が経ってしまうと入れ換えができなくなってしまうのでは?』とか『術後1ヶ月でないと入れ換えができないと言われました』と言う患者さんも多いですが、確かに術後時間が経つほど、レンズと水晶体の袋(水晶体嚢)の癒着が少しずつ強くなり、手術が難しくなることもありますが、僕の経験上、術後3ヶ月程度では問題になる癒着はまずなく、レンズが取り出せなかったことはありません。むしろ、術直後の水晶体嚢はとても柔らかくレンズを切る時にハサミの先が触れると、簡単に破けてしまうのですが(一度、そのような経験があります)、術後時間が経つと水晶体嚢は硬く丈夫になってくるので、多少の刺激では破れにくくなり、より安全な入れ換え手術ができるかと思っています。
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レンティスからアイハンスへの #眼内レンズ交換(80歳男性 初回手術後10ヶ月)
12:19
レンティスからアイハンスへの眼内レンズ交換(80歳男性 初回手術後10ヶ月)
低加入度数分節型眼内レンズLentis Comfort(レンティスコンフォート)からTECNIS Eyhance(アイハンス)への眼内レンズ交換の手術動画です。 他院(神奈川県内の大学病院)にて白内障手術を受け、術後にハローグレアや見え方の強い違和感があり、その改善目的に約10ヶ月で今回の手術になりました。 レンティスコンフォートはプレート状の長方形のレンズで取り出しが難しいといわれています。それは、形状的にレンズの角が水晶体の袋(水晶体嚢)に食い込み、その部分の癒着が強くなりやすいからと考えています。しかし、角以外の部分は水晶体囊との癒着はむしろ少なく、角の部分の癒着をなるべく剥がした後に長軸方向に引き抜くようにすると十分うまくレンズが取り出せます。ただ、レンズが触れない部分の水晶体嚢どうしが強く癒着しやすく、剥がれない場合もあり、このような時に乱視矯正レンズ(トーリックレンズ)を使うとレンズの位置がうまく定まらず、術後にレンズの位置のズレにつながることも考えられ、注意が必要と思っています(実際、そのような不具合の修正も行なっていますので、後日、その動画もあげたいと思います)。 術後ある程度時間が経っているレンティス挿入眼で手術した病院などでは『眼内レンズ交換はできない』と言われて当院にいらっしゃいましたが、無事に手術が終わってよかったです。
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インジェクターカートリッジを使った #眼内レンズ交換
12:07
インジェクターカートリッジを使った眼内レンズ交換
白内障手術で3焦点眼内レンズPanOptixを入れましたが、術後、見えにくさ、特に近方の見えにくさが強く、矯正視力も出にくい状況で、おそらくコントラスト感度の低下によるwaxy visionの状態と考え、術後3ヶ月で単焦点レンズへの入れ換えを行いました。 手術では水晶体嚢とレンズの癒着がそれなりにありましたが、鋭針を使って水晶体嚢とレンズの間に粘弾性物質というゼリー状の薬剤を注入し、癒着を剥がしました。 レンズはインジェクターカートリッジといってレンズを入れる際に使う器具と専用のセッシを使い、今度は逆にレンズを眼の外へ取り出しました。(白内障手術で有名な福岡先生が考案された方法です) 術後3ヶ月で眼内レンズ交換の手術時期が早く、比較的容易にレンズ交換ができたと思います。インジェクターカートリッジを使う方法はレンズを切って取り出す方法より安全で、創口への負担も少なく感じとてもよい方法と思います。 眼内レンズを交換する手術は危険な難しい手術といわれますが、実際はそんなことはなく、適切に行えば十分安全に行える手術ですし、正しい判断の元に入れ換えを行えば、症状の改善が得られることが多く、白内障の術後で見えにくくてお困りの方は検討する価値は十分ある手術かと考えています。
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後嚢切開後の #眼内レンズ交換手術 (67歳男性 初回術後16ヶ月, 3焦点→単焦点,支持部切断,嚢外固定)
16:45
後嚢切開後の眼内レンズ交換手術(67歳男性 初回術後16ヶ月, 3焦点→単焦点,支持部切断,嚢外固定)
軽度の白内障があり先進医療に入っていたため、多焦点眼内レンズを使って白内障手術をし、術後に視力検査の値自体は改善しましたが、『かすむ』『なんとなく見えにくくてイライラする』『読書する気になれない』などの不快症状が続き、眼瞼下垂手術や後発白内障に対し後嚢切開(YAGレーザー)も行ないました。しかし、やはり症状の改善はなかなか得られず、多焦点レンズのコントラスト低下によるwaxy visionが症状の原因と考え、多焦点レンズを取り出し、単焦点レンズへ変える手術(眼内レンズ交換)を行いました。 通常、眼内レンズ交換は術後1ヶ月以降は難しい、後嚢切開を行っていると、できないと言われることもありますが、条件次第では可能かと思っています。この患者さんでは術後1年半近く経っており、レンズの支えが水晶体の袋(水晶体嚢)に完全に癒着し、剥離が困難であったため、支えを実際のレンズ部分(光学部)から切り離し、光学部のみを取り出しました。後嚢切開をしていると、水晶体嚢の中にレンズを固定することは難しいため、水晶体嚢の上に乗せる形でレンズを固定しています(嚢外固定)。この方法では乱視を矯正するレンズが使えないのですが、この患者さんでは矯正を必要とするほどの乱視はなかったので、この方法が使えました。また、後嚢が切開されていると、その奥から硝子体が前の方に出てきますので、その処理が必要になります。 レンズを水晶体嚢ごと取り出し、新しいレンズを支えを目の壁に埋め込んだり、縫い付けて入れる方法(眼内レンズ強膜内固定・縫着)もありますが、やや大きな手術になったり(強膜内固定では硝子体手術も必要)、乱視が出やすかったりレンズ度数の計算も若干ズレやすいこともあり(そうでもないという意見もあるかもしれませんが)、今回は単純なレンズ摘出とレンズ挿入による眼内レンズ交換を行いました。 この動画は編集してありますが、実際の手術時間は31分と時間もやや長めになることと、硝子体の動きがあり、術後の網膜剥離には注意が必要かと思いますが、後嚢切開後でもいわゆる眼内レンズ交換は十分可能かと思っています。
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2度目の #眼内レンズ交換手術 (60歳女性 初回術後5ヶ月,初回入換後3ヶ月 3焦点→単焦点,支持部切断)
18:56
2度目の眼内レンズ交換手術(60歳女性 初回術後5ヶ月,初回入換後3ヶ月 3焦点→単焦点,支持部切断)
一度、他院で眼内レンズ交換を行った後、2度目のレンズ交換の手術を当院で行った患者さんの手術動画です。 約5ヶ月前に他院で初回白内障手術を行い、単焦点レンズを挿入。レンズの焦点は近方を狙うもLASIK後のため、計算がズレてしまい近くが見えにくく、その2ヶ月後にまた違う医院で3焦点レンズ(PanOptix)への入れ換えを行いましたが、やはり近くは見えにくく、当院へいらっしゃった患者さまです。 3焦点への入れ換え後、3ヶ月で近くも徐々に見えてきたため、このままもう少し経過をみてもよいかとも思いましたが、『どうしても近くを見えるようにしたい』という患者さまの希望で単焦点への入れ換えを行いました。 手術はレンズの支え(支持部)が水晶体の袋(水晶体嚢)にかなり強く癒着しており、剥離操作で剥がれなかったため、支持部を切断し度数の入っているレンズの光が通る部分(光学部)のみを取り出し、新しいレンズを入れました。若干、水晶体の支え(チン小帯)へのダメージも考えられたため、チン小帯を補強するリング(カプセルテンションリング;CTR)も一緒に入れました。 3ヶ月後でもレンズ全体が剥離できる場合が多いのですが、この時期で剥がれなかったのは初めてです。Alcon製のレンズと複数回の手術はレンズの癒着が強い印象です。 経過については、まだ術後20日ほどですが、ピントとしては思ったより、遠くになっています。LASIK後の度数は考慮しましたが、複数回の入れ換えも度数がズレやすい傾向があり、また、予測の度数に落ち着くのにも時間がかかることが多いように思います。少しずつ近くにピントが合ってきているので、もう少し経過をみたいと思います。 この動画が、眼内レンズを入れ換えたいけれど、術後しばらく経ってしまって入れ換えができないと言われてしまっている患者さんや一度、入れ換えをしたけどうまくいかなくて、もう一度、入れ換えを検討している患者さんの参考になればと思います。 手術動画の使用を快くお許しくださった患者さんにも感謝します。どうもありがとうございましたm(_ _)m
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#眼内レンズ交換手術 (34歳男性 初回術後6ヶ月 単焦点→3焦点PanOptix)
19:23
眼内レンズ交換手術(34歳男性 初回術後6ヶ月 単焦点→3焦点PanOptix)
眼内レンズ交換の手術動画です。 初回白内障手術から約6ヶ月後のレンズ交換になります。 34歳の若い男性の患者さんで、元々、白内障手術前は軽度近視の状態で、単焦点レンズを遠方に合わせる予定で初回白内障手術を受けたそうです。 裸眼視力は1.0出ていましたが、+1Dほどの遠視ずれがあり、コンタクトレンズを使った上で、近くは老眼鏡をかける生活に不自由を感じ、3焦点の多焦点眼内レンズPanOptixへの入れ換えを希望されました。 手術は初回白内障手術からやや時間が経っていたため、眼内レンズと水晶体の袋(水晶体嚢)との癒着が若干強く、少し時間がかかりました。 眼内レンズ交換は初回白内障手術から時間が経っていると、手術は難しくなるとされていますが、術後数ヶ月でも条件によっては十分、可能かと感じています(もちろん、無理な場合もあると思いますが)。 若めの年齢、Johnson&Johnson(AMO)社製のレンズは取り出しやすい印象です。 この患者さんでは、眼内レンズ入れ換え後の視力は遠方1.2、近方70cm 1.2、 50cm 1.0、 30cm 0.9という経過でした。 視力自体は良好で近くも見えるようになったのはよかったのですが、多焦点レンズによるコントラスト感度の低下と思われますが、『なんかすっきりしない見え方』(←患者さんの言葉のまま)があり、この後、もう片方の眼も眼内レンズ交換をするのですが、そちらはレンティスコンフォートに入れ換えました。(そして、結局、このPanOptixもレンティスコンフォートに再度、入れ換えることになりました、、、) この患者さんは、単焦点、3焦点、レンティスコンフォートと3種類のレンズを入れたことになりますが、『どのレンズも一長一短ある』とおっしゃっていました(3種類の眼内レンズを実際に眼に入れて比べた方は、そう多くはないのではと思います)。 改めて、単焦点と多焦点とどちらが優れている、よいレンズというのではなく、どのレンズが自分に合っているかがとても大切だと思いました。 目が下転気味で中心がずれ、見にくい動画で申し訳ありません、、、
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#手術動画 眼瞼下垂手術(72歳女性 右眼 aponeurosis repair)
15:56
眼瞼下垂手術(72歳女性 右眼 aponeurosis repair)
眼瞼下垂の手術動画です。 麻酔は点滴と笑気麻酔による鎮静をした上で、まぶたへ注射の局所麻酔をし、手術を行っております。注射の麻酔をする時に痛みを感じることもありますが、鎮静をしているので、あまり痛みを感じずにウトウトした状態で手術を受けられる方がほとんどかと思います。 手術は、皮膚を睫毛の上約5mmの位置から弛む分だけ切除し、まぶたの中を切開し、まぶたを挙げる働きのある『眼瞼挙筋』の腱膜(aponeurosis)の裏側を剥離、縫合短縮(修正)することで、眼瞼挙筋の機能回復を図ります。 腱膜を仮縫合し、まぶたの上がり具合を確認した後に、しっかり縫合して固定します。この時は患者さまに目を覚ましていただき、実際に目を開けてまぶたの挙がり方やまぶたのカーブの形を確認します。場合によっては体を起こしていただき、確認を行うこともあります。 最後に皮膚を縫合し、手術は終了となります。 個人差もありますが、術後、まぶたの腫れや赤み(皮下出血)は多かれ少なかれ出現します。腫れは術後2日がピークでそれから少しずつ、減っていき、術後1週間ほどするとある程度は落ち着くことが多いかと思います。(もちろん、その時点でも腫れは多少残り、完全に落ち着くのは3ヶ月ほどかかるとされています。) 術後の生活は、翌日から洗顔、洗髪、入浴などは可能で、創を濡らした後などに1日2回程度、軟膏を塗って過ごしていただき、通常、術後約1週間で抜糸を行っています。 この動画では、患者さまのご希望で片眼の手術ですが、手術で片方のまぶたが挙がるようになると、『まぶたを挙げなさい』という脳からの命令の量が減るため、それまで挙がっていたもう片方が今度は下がってしまうこともあり(ヘリングの法則)、ある程度眼瞼下垂の傾向があれば、基本的には両眼の手術を行う方が望ましいと考えています。また、両眼の手術の場合も、同じような理由で両眼を別々の日に手術するのはバランスを取ることが難しいため、基本的には両眼同日に手術を行う方が望ましいと考えています。
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霰粒腫手術(2歳男児 下眼瞼) #手術動画
08:32
霰粒腫手術(2歳男児 下眼瞼)
まぶたに腫瘤(しこり)ができる霰粒腫の手術動画です。 まぶたが腫れて炎症を起こす『ものもらい』と紛らわしいですが、肉芽腫というかたまりができ、基本的には点眼や軟膏では治らず、治療としては手術が必要と考えています。(小さな霰粒腫で気にならなければ、切開の必要はないと思いますが) 大人の霰粒腫はまぶたへ注射の局所麻酔で手術ができますが、小さいお子さんの場合、局所麻酔だけでは手術は困難です。(そもそも手術室へ入ることすら難しいです、、、) 当院では小さいお子さんの処置は、鎮静剤の内服と笑気麻酔を使い、うとうとした状態で手術室へ入っていただき、まぶたへの注射の麻酔を行なった上で切開を行っています。途中で泣いてしまうこともありますが、うまく鎮静が効いてくれると、全く泣かずに処置を行うことも可能です。泣いてしまったとしても、局所麻酔のみの処置に比べるとだいぶ負担は少ないと感じています。 今回の手術動画のお子さんも全く泣かずに処置を行えました。 小さなお子さんの霰粒腫は『切開できない』とか『切開するには全身麻酔をしなければならない』と言われてしまうことも多いようですが、当院ではこのような方法で、1歳未満の子から年齢にかかわらず、霰粒腫の切開を行っています。 また切開をするとキズが残るとご心配される方も多いですが、うまく切開することでキズはかなりきれいになりますし、霰粒腫が残って瘢痕を作ったり、破裂して跡が残るよりはずっときれいになると思っています。 まぶたにできたできものが治らないとお困りの方はどうぞご相談ください。
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#眼内レンズ交換 (術後3ヶ月PanOptix→PanOptix)
10:47
眼内レンズ交換(術後3ヶ月PanOptix→PanOptix)
白内障術後の眼内レンズの不具合でレンズを取り出し、新しいレンズを入れる『眼内レンズ交換』の手術動画です。 通常、『白内障術後1ヶ月すると、癒着で眼内レンズが取り出せない』と言われることが多いようですが、必ずそういうものでもなく、この患者さまは術後3ヶ月でしたが、レンズの癒着が少なく容易にレンズを取り出すことができました。 角膜に作るキズも約2.5mm程でレンズは眼内用のハサミで半分に切開し取り出し、キズを縫う必要もありません。 白内障術後に『レンズの度数が計算とずれてしまった』『思っていたのと違う見え方になってしまった』『多焦点レンズがあるのを知らなかった』『多焦点レンズが合わなかった』などの不具合では眼内レンズを交換することで症状の改善を見込める場合があります。 一般的には『眼内レンズを入れ換えるのは難しい、危険な手術』と言われ、眼内レンズの眼組織の癒着の程度によっては簡単には取り出せないこともありますが、必ずしもそうではなく、適切なタイミングで適切な処置を行えば十分安全に行える手術と考えています。 この動画が白内障手術の後の眼内レンズの不具合で『眼内レンズを入れ換えたい』と考えている患者さまのご参考になればと思います。
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たまプラーザやまぐち眼科『日帰り白内障手術〜受診から手術までのながれ〜』
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たまプラーザやまぐち眼科『日帰り白内障手術〜受診から手術までのながれ〜』
たまプラーザやまぐち眼科での白内障手術の受診から術前検査、手術説明、実際の手術、翌日の診察までの流れを動画にまとめました。 白内障手術をご希望の場合、まず一度、ご受診いただき、検査と診察を行います。 その診察で、手術の適応(手術の必要性)があれば手術の予定を立てます。ご予定が分かっていれば、その場で日程を相談します(予定が分らなければ、後でお電話で日程を決めさせていただきます)。手術をするか急に決められなければ、お家でゆっくり考えていただき、手術のご希望があれば、後日、ご連絡をいただき日程を決めています。 手術の前には、術前検査と手術説明で手術の1〜2週間前に一度、ご来院いただきます。(検査と説明を別日に行うこともあります) 手術日は手術予定時間をお伝えしますので、その30分前にご来院いただき、事前にお会計をし、手術の順番をお待ちいただきます。 手術は通常10分程で終わり、回復室で一休みした後、お帰りいただきます。(来院からここまで約1時間程度になります) 翌日は術後の診察がありますので、ご来院いただきます。 その後は、経過により少しずつ診察の間隔を開け、経過観察を行っていきます。 今回、白内障の手術の受診からの流れとして動画を作製しましたが、硝子体手術や眼瞼下垂手術など他の手術に関しても大まかには同じような流れになします。 これから手術をお考えの患者さまの参考になればと思います。 何か分からないことや心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
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